天才とは、天才に近づくには(自助論)

以下の本を読んで考えたことを書きます

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

  • p.32より

世に偉人と称される人間は、天賦の才などほとんど信じてはいない。

天才とは常識の権化である

天才とは忍耐なり

このページには、やたら「天才」という文字がでてくる。このページを読んでから、「天才とは何か」、「天才になるにはどんなことをすればいいのか」を考えてみた。

天才とは

天才には、先天的な部分と後天的な部分があると思う。そして、後天的な部分の作用が強いと感じる。先天的な部分はここでは考えないことにする。何故なら、天才に近づくための思考の中で先天的なものを考えても仕方がないからだ。それに、先天的な部分が影響するのは、一流の域に達してから、id:umedamochioさんの著書から引用すれば、高速道路の出口を抜けてからだと思う。一流に至っていないのに才能だなんだと言うのはナンセンスだろう。

話を戻すと、天才の後天的な部分は以下の3点にあると思う

  • 1つのことにコミットできる能力
  • それを継続できる忍耐力
  • 上記2点において一切の妥協をしない信念

天才に近づくには

では、天才に近づくには何をすればいいのだろうか。それは、先ほどの3点を満たすようにすればいい。

1つのことにコミットできる能力

まずは、「何の分野を極めたいか」。これを探さなければならない。コミットする対象だ。
これは人それぞれだと思うが、大切なのは、「それがとてつもなく好きだ」ということだ。でなければコミットできないし、万が一それを極められたとしても幸せにはなれないだろう。id:amachangさんのように、「ただただ、がむしゃらにソフト開発をしていたい」と言い切れるものが良い。

それを継続できる忍耐力

忍耐力というのは、「自助論」からの引用であり、簡単に言えば、継続すること。すなわち、「ルーティン化」することだ。つまり、コミット対象を決めた次に、それに対する勉強なり練習なりを「ルーティン化」する。
偉人と言われる人を見ると、彼らはルーティン化を大切にしている。最近、「プロフェッショナル仕事の流儀」のイチローの回が話題になったが、イチローは、毎日欠かさずバットを磨くと言う。何故バットを磨くかと言うと、磨いている時に考えごとをするからだと言う。つまり、バットを磨くことをルーティン化することで、毎日その日を振り返ることをルーティン化している。
また、ルーティンにはもの凄い力がある。

P. 71

読書に目的を持つな
「目的意識を持って本を読め」というセリフをよく聞くが、いったいどんな目的を持つのだろうかと不思議になる。

庶民から脱出するために本を読んでいたのではなく、本を読んでいたら庶民でなくなっていた、というのが真相なのだ。


ここで注目すべきは、「庶民から脱出〜」の部分。これは、子供の習い事を思い出させる。子供の習い事の大半は、親によってやらさせる。そして、当人はそれをやることに目的意識など持たないだろう。しかし、当人が中学生になるころには、その習い事によってスキルが、周りと比べてもの凄く高くなるのだ。
ルーティンが凄いのは、目的意識を持たずともこれほどの効果があるということだ。これに、目的意識、というより情熱というのか、を加えたら、その成長スピードは計り知れないと思う。
毎日やること、例えば、「寝る前の30分は読書をする」等を決め、毎日実践していけば、気づいた時には自分にとっての財産になっているだろうと思う。そして、天才に一歩近づく。


そんなことか。当たり前だろうと思われるかもしれない。しかし、これが当たり前なら、世の中はもっと偉人にあふれているはずだ。小さなことを蔑ろにしては大きなことはできない。「平凡も継続すれば非凡になる」