会社のWindowsのFirefoxでトラブルに見舞われたので、解決策をメモ。環境は、以下の通り。
- Windows XP Professional Version 2002 Service Pack 2
- Firefox3(Build 2008052906)
現象
Firefoxの検索バーやロケーションバーに日本語を入力すると、Enterを押した時点で入力した文字が繰り返し入力される。
- 例えば検索バーでGoogle検索
「入力したテキスト」⇒「Enter後に検索バーに表示される文字列」
「aaa」⇒「aaa」(英数字はおk)
「あああ」⇒「ああああああ」(検索は「ああああああ」でなく、「あああ」で行われる)
「日本語」⇒「日本語日本語」
解決手順
まずはFirefoxを再インストール
今思えば、最初に再インストールする前に調査するべきでした。原因究明を十分にしないで対応するのは間違い。(原因究明以降のフローはこちら)
「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」でFirefox3を削除。その後再インストール。
現象は解決せず。
プロファイルを削除
上記のアンインストールではプロファイルは削除されないので、下記の記事を参考に、プロファイルを手動で削除し、完全にアンインストールする。
しかし、これでも問題は解決しませんでした(涙)
- 注
後で調べたら、プロファイルを削除する前に、セーフモードで起動して調査するとよいとのこと。
セーフモード(Safe Mode)はインストール済みの拡張機能を無効にしデフォルトのテーマで起動する Firefox と Thunderbird の起動モードです。これはとくに拡張機能が問題を起こしていることが分っているときに、デバッグしたりどの拡張機能が問題を起こしているかを見つけるのに役に立ちます。セーフモードは何か問題が起こっている(例えば、Firefox がテーマ無しで起動し真っ白になる)ときにはいつでも復旧するための手軽な機能です。
要は、セーフモードで起動して問題が解決するなら、プロファイルを削除することで解決するということ。逆に、セーフモードで起動しても問題が解決しない場合は、プロファイルを作りなおしても意味ないということです。
また、セーフモードで起動すると、「これらの一部またはすべてを恒久的に変更できます」というダイアログがでますが、「変更を実行して再起動」を選択すると、通常モードのプロファイルがリセットされ、アドオンなどがふっとんでしまう可能性があります。「セーフモードを続ける」を選択するようにしましょう。
プロファイルを戻す
プロファイルを削除したので、アドオン、ブックマークがふっとんでしまいました。その上問題は解決しなかったので、プロファイルを戻すことにしました。プロファイルは幸いゴミ箱に残っていました。
下記の記事を参考に、ゴミ箱のプロファイルを「%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles」フォルダに入れて、このプロファイルをデフォルトに設定した。
原因を調査
(最初にこれやろうぜ・・・・)。どうやら、原因は「NewDotNet」というスパイウェアのせいっぽい。
右上の検索窓や、サイト上のinputエリア(掲示板のタイトルや名前など)、メールのタイトルなどに日本語入力するとき、変換してEnterを押すと、日本語が二重に表示されてしまいます。
たとえば「教えて」と入力すると、「教えて教えて」と表示されます。いろいろ調べてみた結果、NewDotNetというアドウェアのせいだということが判明しました。
検索バーや入力フォームなどで日本語を入力し、変換を行うと、何度も同じ文字列が繰り返し入力されてしまいます。例えば、「にほんご」と入力して変換を確定すると、「日本語日本語」のように複数入力された状態になります。
お使いのコンピュータにインストールされている「Adware.NDotNet (NewDotNet)」が原因です。このアドウェアは Firefox を通じて知らないうちに感染したものではありません。他社の製品 (一部のフリーソフトなど) にバンドルされていたり、ユーザが手動でインストールするものです。
「NewDotNet」を削除
- ウイルス駆除ツールをつかって削除
「Mozilla Japan - Firefox サポート - ナレッジベース - 日本語入力時に、変換した文字列が繰り返し入力される」で紹介されているトレンドマイクロの駆除ツールを導入してウイルススキャン。見事ヒットしたので、発見されたスパイウェアを駆除。
再起動して、確認。。。。。ってなおってないよ。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。
- 手動削除
トレンドマイクロの手動での駆除方法を見てみました。
アドウェアをアンインストールします。 [スタート]-[設定]-[コントロール パネル]-[アプリケーションの追加と削除]を使用して "New.Net Domains 7.22" をアンインストールします。
ということで、「プログラムの追加と削除」を開いて、怪しいプログラムがないか調査。。。。。って特になかった(ノд`)
引き続き調査。いい記事みつけましたよ!
“nowdotnet*.*”でファイル検索し、見つかった物を全消去して
変更と消去から、“NewDotNet”を消し、再起動でとりあえず消えました。
これにならって手動検索。
ヒット!「C:\ProgramFiles\NewDotNet」が存在する模様。これは超怪しい。
即効削除を試みるも削除できず。タスクマネージャで調べると、どうやらこのフォルダ内のプログラム「nrun.exe」が常駐している模様。ますます怪しい。プロセスを終了させて、「NewDotNet」フォルダを削除。その後再起動。
なおったー丶(´▽`)ノ見事なおりました!
「NewDotNet」の進入経路と、削除後の影響
「このアドウェア・プログラムは、手動でインストールされるものです。 ただし、Adware.NDotNet が内蔵された既知のアプリケーションがいくつかあり、アプリケーション自体をインストールすると Adware.NDotNet もインストールされます。」
「注意:このアドウェア・コンポーネントを削除すると、ほとんどの場合、このコンポーネントをインストールしたアプリケーションは意図どおりに動作しなくなります。 通常、アンインストーラには、アンインストール後に動作しなくなるプログラムが表示されます。」
だそうです。
これは一般的にアドウェアと呼ばれるプログラムです。アドウェアとはユーザのコンピュータの画面上に広告を表示するための、またはそのプログラムに関連するプログラムの総称です
どうやら、何かをインストールした際に一緒にくっついてきたらしい。さらに、これをアンインストールすると、そのアプリケーションは正常に起動しなくなる可能性があるとのこと。
まぁ、今のとこ特に影響ないので、影響があったら、またその時に考えます。トレンドマイクロのページによれば、広告を表示するだけなので、消しても特に問題ないとは思いますが。