年収10倍アップ時間投資法
読んでみたので、重要だなと思ったことをメモします。最近、ライフハック本は賛否両論ですが、必要以上に読まなければ、まぁありかなと思っています。それについては別エントリーで書きます。
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の基本的な考え
- いかに時間を有効に使い、余裕のある生活をするか(どうやって時間を隅々まで使い切るかではない)
- 浪費の時間と空費の時間を抑え、投資の時間を増やすことで、消費の時間を効率化する
- 浪費の時間:緊急だが重要でない、日々の会議や移動時間
- 空費の時間:緊急でも重要でもない、飲酒やゲームなどの時間
- 投資の時間:緊急ではないが重要な、学習や運動、団らんの時間
- 消費の時間:緊急かつ重要な、日常業務
習慣を身につけるには
- 日々色々な方法を試す
十の方法を試して、1つでも習慣として残れば儲け物。百試せば十は残る
- 手間がかからないような仕組みを考える
準備に数分以上、準備に二手間以上かかるものは続かない
- 目標でなく、行動にフォーカスする
「食生活」を見直すぞ!とか、目標にフォーカスするのではなく、「コンビニ食を一切食べない」といった、行動の方をコントロールする
- アメとムチを取り入れる
やらなくても、ペナルティがあるわけでもなく、やっても褒美がないので続かない。自分で決めてみてはどうか。僕思うに、褒美の方が効果が高そう
黄金時間の原則(有意義な時間を捻出するための心得)
- 必要以上に「いい人」にならない
何でも間でも人の頼みを引き受けたり誘いにのっていると、逆にそれはコストになってしまう。自分が使う時間に対して、明確な報酬(スキルアップとか)が得られないなら断る勇気を持つこと。
「○○が分からない」と問われて、自分にも必要そうなものだったら全力で調べる。
- 不得意なことはあえてしない
飲み会の幹事がなかなかできないからと言って、「月1で自分で飲み会を開く」とかやってもあまり意味ない。それよりは、自分の得意な部分を伸ばすことに時間を使おう
- スケジュールはゆったりわがままに設定する
パンパンなスケジュールでは絶対に上手くいかない。例え短期的には上手くいっても、長期的には続かない。
1つのスケジュールが終わる時間と次のスケジュールが始まる時間の間は移動を含めて1時間位の空きを作る。仮にその時間が空いたとしても、隙間時間の使い方(パソコンで仕事、読書等)を決めておけば、無駄にはならない
黄金時間を増やすためのステップ
1つ前には心得をまとめたが、ここでは、どうすればその心得(原著では原則)を実行できるのかの要点をまとめる
- 現状の課題を把握する
これが分かっていないと、改善は100%無理。解決したい問題は、常に「個別的」かつ「具体的」にイメージし、書き出す。問題が把握できれば7割解決したと思ってよい。
- やらないことを決める
やらないことを決めることは、やることを決めることの2倍は重要。
今の状態のまま、ただやることを決めても、時間が一定である以上、それらを実行できる可能性は低い。まずは、やらないことを決めて、投資に使える時間を捻出する。そのために、やらないこと(=時間泥棒になりそうなこと)を書き出してみよう。そして、それらの原因になるもの(例えばタバコ)を遠ざけ、やらないことをできないよう仕組化しよう
- 課題をみつけ無駄を省いたら、残りを効率化しよう
前提として、課題が明確でなかったり、やらないことを決める前に効率化に入ってはいけない。これら2つのことは、効率化よりずっと効果が高い。それでも残ってしまった「やること」のみ効率化の対象にする。無駄なことを効率化するほど無駄なことはない。
- 具体的効率化手法
- アポイントメントなどのスケジュールは、投資時間を割り振ってから決める
まず最初に、自分の投資のための時間をスケジュールに割当て、残りの時間をアポ等に当てる。自分への投資時間は簡単に削ることができるが、これを最優先としなくてはいけない
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- 健康な生活習慣を身につける
効率化したいことほど、習慣化・仕組化する。原則は、「早寝、早起き、朝ご飯」。睡眠時間は7時間が統計的にベスト。朝ご飯を抜くことは、1日を犠牲にすると等しく、将来を犠牲にするに等しい。
なお、健康法は、自己流でなく、学問的根拠に基づいて実行していく。
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- 環境を利用する
習慣を決めたら人に宣言したり、雑誌の定期購読に申し込んだり、やることを外部環境によって強制化してしまう
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- ツールを見直す
洗濯には乾燥機が便利。1人暮らしでも、それによって節約できる時間を買ったと思えば良い
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- その他こまごまとした生活時間を見直し続ける
毎日同じ作業が続くなら、もっと少ない時間で同じことができなかと考える。
必要なのは継続的改善。トヨタでは、「昨日と同じことをやること」を「作業」、「明日からよりよい仕事ができるよう準備すること」を「仕事」と言う。効率化によって捻出した時間を、さらに効率化するために再投資しよう
- 人間を研究する学問に関心を持つ
人間はどのように情報を認知して、どう考え、どう行動に移るのか、その仕組みに興味を持つ。僕としては、そういうことを扱ったブログなどを購読するのが良いかなと思う
- 予定をギャップを見て、理由を考える
週1で、予定と実際の行動の差を分析する。実行できなかったことが2割以上あったら問題。逆に、10割できても問題。
このような反省の時間は大切で、レビュー、残りタスク消化、目標の進捗管理、次週のスケジュール決め等を週の終わりに3時間ほどとるべき
さらなる実践的テクニック
- 消費と投資のバランスを可視化する
「浪費、空費、投資、消費」の時間を緊急度重要度の軸でマトリクスに分け、各項目に当てはまる行動を記入しておく。これをもとにスケジュールを決めていく。
理想は、「浪費、空費、投資、消費」の順で「10:10:30:50」
- 中長期目標はチャンクダウンする
これも可視化のテクニック。例えば、トップ営業マンになるという目標があるとする。と、これに対する1つ小さい目標を考える。それらは、「数字に強くなる」、「話術を磨く」、「商品知識を高める」だとする。そしたら、それらを分解し、「やるべきこと」を抽出する。「数字に強くなる」に対して、「コスト構造を理解する」とか。さらに、それを達成するための行動を捻出する。「損益計算書を手に入れる」。
大切なのは、「具体的行動」に落とすこと