年収10倍アップ時間投資法

読んでみたので、重要だなと思ったことをメモします。最近、ライフハック本は賛否両論ですが、必要以上に読まなければ、まぁありかなと思っています。それについては別エントリーで書きます。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

この本の基本的な考え

  • いかに時間を有効に使い、余裕のある生活をするか(どうやって時間を隅々まで使い切るかではない)
  • 浪費の時間と空費の時間を抑え、投資の時間を増やすことで、消費の時間を効率化する
    • 浪費の時間:緊急だが重要でない、日々の会議や移動時間
    • 空費の時間:緊急でも重要でもない、飲酒やゲームなどの時間
    • 投資の時間:緊急ではないが重要な、学習や運動、団らんの時間
    • 消費の時間:緊急かつ重要な、日常業務

習慣を身につけるには

  • 日々色々な方法を試す

十の方法を試して、1つでも習慣として残れば儲け物。百試せば十は残る

  • 手間がかからないような仕組みを考える

準備に数分以上、準備に二手間以上かかるものは続かない

  • 目標でなく、行動にフォーカスする

「食生活」を見直すぞ!とか、目標にフォーカスするのではなく、「コンビニ食を一切食べない」といった、行動の方をコントロールする

  • アメとムチを取り入れる

やらなくても、ペナルティがあるわけでもなく、やっても褒美がないので続かない。自分で決めてみてはどうか。僕思うに、褒美の方が効果が高そう

黄金時間の原則(有意義な時間を捻出するための心得)

  • 必要以上に「いい人」にならない

何でも間でも人の頼みを引き受けたり誘いにのっていると、逆にそれはコストになってしまう。自分が使う時間に対して、明確な報酬(スキルアップとか)が得られないなら断る勇気を持つこと。
「○○が分からない」と問われて、自分にも必要そうなものだったら全力で調べる。

  • 不得意なことはあえてしない

飲み会の幹事がなかなかできないからと言って、「月1で自分で飲み会を開く」とかやってもあまり意味ない。それよりは、自分の得意な部分を伸ばすことに時間を使おう

  • スケジュールはゆったりわがままに設定する

パンパンなスケジュールでは絶対に上手くいかない。例え短期的には上手くいっても、長期的には続かない。
1つのスケジュールが終わる時間と次のスケジュールが始まる時間の間は移動を含めて1時間位の空きを作る。仮にその時間が空いたとしても、隙間時間の使い方(パソコンで仕事、読書等)を決めておけば、無駄にはならない

黄金時間を増やすためのステップ

1つ前には心得をまとめたが、ここでは、どうすればその心得(原著では原則)を実行できるのかの要点をまとめる

  • 現状の課題を把握する

これが分かっていないと、改善は100%無理。解決したい問題は、常に「個別的」かつ「具体的」にイメージし、書き出す。問題が把握できれば7割解決したと思ってよい。

  • やらないことを決める

やらないことを決めることは、やることを決めることの2倍は重要。
今の状態のまま、ただやることを決めても、時間が一定である以上、それらを実行できる可能性は低い。まずは、やらないことを決めて、投資に使える時間を捻出する。そのために、やらないこと(=時間泥棒になりそうなこと)を書き出してみよう。そして、それらの原因になるもの(例えばタバコ)を遠ざけ、やらないことをできないよう仕組化しよう

  • 課題をみつけ無駄を省いたら、残りを効率化しよう

前提として、課題が明確でなかったり、やらないことを決める前に効率化に入ってはいけない。これら2つのことは、効率化よりずっと効果が高い。それでも残ってしまった「やること」のみ効率化の対象にする。無駄なことを効率化するほど無駄なことはない。

  • 具体的効率化手法
    • アポイントメントなどのスケジュールは、投資時間を割り振ってから決める

まず最初に、自分の投資のための時間をスケジュールに割当て、残りの時間をアポ等に当てる。自分への投資時間は簡単に削ることができるが、これを最優先としなくてはいけない

    • 健康な生活習慣を身につける

効率化したいことほど、習慣化・仕組化する。原則は、「早寝、早起き、朝ご飯」。睡眠時間は7時間が統計的にベスト。朝ご飯を抜くことは、1日を犠牲にすると等しく、将来を犠牲にするに等しい。
なお、健康法は、自己流でなく、学問的根拠に基づいて実行していく。

    • 環境を利用する

習慣を決めたら人に宣言したり、雑誌の定期購読に申し込んだり、やることを外部環境によって強制化してしまう

    • ツールを見直す

洗濯には乾燥機が便利。1人暮らしでも、それによって節約できる時間を買ったと思えば良い

    • その他こまごまとした生活時間を見直し続ける

毎日同じ作業が続くなら、もっと少ない時間で同じことができなかと考える。
必要なのは継続的改善。トヨタでは、「昨日と同じことをやること」を「作業」、「明日からよりよい仕事ができるよう準備すること」を「仕事」と言う。効率化によって捻出した時間を、さらに効率化するために再投資しよう

  • 人間を研究する学問に関心を持つ

人間はどのように情報を認知して、どう考え、どう行動に移るのか、その仕組みに興味を持つ。僕としては、そういうことを扱ったブログなどを購読するのが良いかなと思う

  • 予定をギャップを見て、理由を考える

週1で、予定と実際の行動の差を分析する。実行できなかったことが2割以上あったら問題。逆に、10割できても問題。
このような反省の時間は大切で、レビュー、残りタスク消化、目標の進捗管理、次週のスケジュール決め等を週の終わりに3時間ほどとるべき

さらなる実践的テクニック

  • 消費と投資のバランスを可視化する

「浪費、空費、投資、消費」の時間を緊急度重要度の軸でマトリクスに分け、各項目に当てはまる行動を記入しておく。これをもとにスケジュールを決めていく。
理想は、「浪費、空費、投資、消費」の順で「10:10:30:50」

  • 中長期目標はチャンクダウンする

これも可視化のテクニック。例えば、トップ営業マンになるという目標があるとする。と、これに対する1つ小さい目標を考える。それらは、「数字に強くなる」、「話術を磨く」、「商品知識を高める」だとする。そしたら、それらを分解し、「やるべきこと」を抽出する。「数字に強くなる」に対して、「コスト構造を理解する」とか。さらに、それを達成するための行動を捻出する。「損益計算書を手に入れる」。
大切なのは、「具体的行動」に落とすこと

感想

「やらないことを決める」とかあまりやってなかったと思う。
ライフハック本は、言ってることはほとんど同じで、伝え方が違う程度だと思う。実際、ライフハック本をマッシュアップしたようなライフハック本はあると思う。それでも売れ続けるのは、実際にやってみる人が少ないからだと思う。なので、良いなと思ったものは、線を引くだけでなく、行動に落とすことを原則としてみることにする。