分母を増やす前に、分子を増やせ

これは、青陵をやめないことを考えた際に思いついたことであるが、なかなか応用が効くと思う。


青陵をやめる理由は、時間がないことであった。もっと勉強したかったのである。日曜日は貴重
な時間である。その時間を勉強に使いたいと思った。


しかし、実際はこの考えは間違っていた。何が間違っているのか、それは「時間がない」という前提
であった。ガルシアの手紙で、大半の人は「王はいなかった」というのと同じで、「時間がない」も、
一体何をもって「ない」というのであろうか。


つまり、「時間がない」という言葉は、使っている時間/持ち時間 が=1になって、それでも足りない
場合にのみ、使えるものなのである。それ以外は、時間がないのではなく、無駄な時間が多いだけ。


僕も正にそれであった。平日の時間を考えると、テレビを見て無駄に休憩を伸ばしたり、電車で寝たり、
本来は使える時間を全然使っていないことに気がついた。そして、こんな状態で、青陵をやめて、日曜日
を得たとしても、自分はまったく成長しないと思った。


仮に、今、僕は持ち時間の80%を有効時間として使えるとしよう。その上で日曜を得た場合、
7日*80%=5.6日である。一方、100%使えて6日間の場合、当然有効時間は6日間。つまり、
日曜がなくて100%時間を使えたほうが有効時間が多いのである。


僕は時間を活かす人間になりたい。それは、自分の寿命を増やすことと同じだからである。そのためには、
今やめるのは得策ではなかった。今のまま、つまり80%しか使えない状態で日曜日を手に入れても、僕は
日曜日にだらだらするかもしれない。しかも、それでやりたいことができてしまうと、自分は時間を上手く使える
と錯覚してしまい、成長が止まるのである。


だから、今6日間という分母は増やさず、分子を6にしたい。それから6→7にする。