イギリスのロンドンにある、ウエストミンスター寺院の地下にお墓がある。そこには、その寺院に務めていた
人が祭られている。
しかし、その墓には名前を刻む事は許されない。神の使いだからだ。その代わりに、
自分が人生で学んだことを、刻む事ができる。その一つに有名な言葉がある。そのお墓はひときわ大きく、
どうも、英国国教会主教のものらしい。そこにはこう書いてある。
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何の束縛もない若かりし頃、想像は果てしなく広がり、私は世界を変えることを夢見ていた。ところが、
年を重ね賢くなり、世界は変わらないことに気づいた。
そこで、目指すものをもう少し近いものにして、自分の国から始めることにした。だが自分の国も
変わらなかった。老年期に入り、私の願いは悲痛な思いに変わった。
自分の国もだめなら、少なくとも、最も近くにいる家族を変えることにした。だが、悲しいことに、
これすらままならなかった。
今、私は死の床についている。なんと、今になって初めてわかったのだ。変えなければいけないのは、
自分自身だったのだと。自分が変われば、家族も変わっただろう。そして家族に励まされ支えられることで、
国をよくすることもできただろうし、やがては世界を変えることすらできたかもしれなかったのだ。
(作者不明)「こころのチキンスープ」より
参考:http://ameblo.jp/dreamgate/theme-10002850586.html
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何が言いたいのか。おそらく、このお墓を見た何人もの人が、「自分を変えなきゃ」と思っただろう。
それがきっかけで、その人は変わるかもしれない。それが、その人の家族変えるかもしれない。
それがきっかけで世界が変わるかもしれない。そう。この文を刻んだ人の夢は叶うかもしれないのだ。
この人が、この文のことを思いついただけだったら何も意味がなかった。しかし、その人は最後に
これをお墓に残した。死ぬ直前に悟ったのだ。それでも遅くはないのである。
亡くなる直前の行動ですら、夢を叶えるに遅くないのである。